いま駅の周りにどれだけ列車とバスがいるかを知ることができる!?4次元地図「HEAVY 4D TOKYO」が5月25日まで公開中

いま駅の周りにどれだけ列車とバスがいるかを知ることができる!?4次元地図「HEAVY 4D TOKYO」が5月25日まで公開中

東京公共交通オープンデータチャレンジ、準最優秀賞の「4次元地図」って何だ!?

5月15日、東洋大学赤羽台キャンパスのINIADホールで「東京公共交通オープンデータチャレンジ」の表彰式が行われ、準最優秀賞としてオギクボ開発の「HEAVY 4D TOKYO」が準最優秀賞を受賞しました。
このアプリで見えるのは、4次元地図というもので、「3次元の地図」に「時間軸」を追加し、「いま列車やバスがいるはずの位置(予定時刻にあわせたもの)」も見ることができます。実際どういうものかは下の動画をご覧いただくとわかりやすいと思います。

 

 

このアプリケーションを利用すれば、例えば新宿駅にいまどれだけのバスと電車が走っているかを見ることができます。視覚的にもいつまでも見ていても飽きない完成度の高いものに仕上がっています。また、位置情報と組み合わせることができれば、迷っている人の案内にも使うことも可能な、将来性も高いアプリケーションです。

「HEAVY 4D TOKYO」:

HEAVY 4D TOKYO (free trial)

HEAVY 4D TOKYOの無償公開は 2018年5月25日末をもって終了いたしました。

 

「HEAVY 4D TOKYO」でみた新宿駅周辺の様子(オギクボ開発プレスリリースより)
「HEAVY 4D TOKYO」でみた新宿駅周辺の様子(オギクボ開発プレスリリースより)

 

オギクボ開発・川島氏の受賞コメント

オギクボ開発の川島和澄氏は受賞にあたっては「このような大変栄誉のある賞をいただけて大変光栄に思います。オープンデータの可能性を少しでも広げられたらと思ってやってまいりましたので、このような結果となってよかったです。」とコメントし、その後、4次元地図の概要と可能性についてプレゼンテーションを行い、途中オリンピックに向けたメッセージもありました。

 

公共交通オープンデータ協議会・坂村会長(右)ろ受賞の挨拶をするオギクボ開発・川島氏(左)
公共交通オープンデータ協議会・坂村会長(右)と受賞の挨拶をするオギクボ開発・川島氏(左)

 

川島氏「4次元地図公開期間中にデータの間違い探しをぜひやってほしい」

当サイトでは川島氏に独占インタビューを行い、今回の4次元地図ができることや狙いを伺いました。

 

当サイトのインタビューに快く応じていただいた、オギクボ開発・川島氏
当サイトのインタビューに快く応じていただいた、オギクボ開発・川島氏

 

-東京公共交通オープンデータチャレンジ、準最優秀賞受賞おめでとうございます。まず伺いたいのですが、4次元地図にはどのような可能性がありますか。

オギクボ開発・川島氏:経路検索サービスで乗車すべき列車やバスの時刻や路線の名前を知ることができても、実際にはたくさんの列車やバスが走行しています。そのため、どの列車・バスが目的地へ向かう「正解」のものかわかりません。しかし、本当は「正解」の列車なりバスを示す必要があります。そういう際に4次元地図を用いれば、列車・バスのユーザーを適切に誘導できる可能性が高くなります。
また、たくさんの列車・バス、特にバスが走っている中でこのバスが「走っている」ということを知ることができます。つまり、走るバスの雄姿を見ることができるのです。そして東京がいかに公共交通でアクセス性の高い都市か視覚的に理解することができるのではないでしょうか。

 

「HEAVY 4D TOKYO」でみた渋谷駅周辺の様子(オギクボ開発プレスリリースより)
「HEAVY 4D TOKYO」でみた渋谷駅周辺の様子(オギクボ開発プレスリリースより)


-授賞式ではオリンピックを意識するような発言もありましたね。

川島氏:今後海外から多くの人がやってくる大型イベントを控えていますが、現在、海外からの来訪者に駅構内で正しい案内を説明する手立てがない状況です。東京の公共交通システムが複雑なことは許容するとしても、なるべく情報をそぎ落とさず複雑なままで伝えたいと思っています。
そもそも東京の公共交通の全容を把握している人はいないと思います。なので、他人から道を聞かれたときに答える補助輪として4次元地図は非常に有効なツールになりえます。

 

-今回のチャレンジでわかってきたことはありますか。

川島氏:4次元地図のポテンシャルがよりわかってきました。また、東京の公共交通は密度が高く、そうした状況でも今回webアプリを作り、動くこと実証することができました。そのため、要検証ではあるもの、4次元地図を全国で作ることができる可能性がかなり高くなりました。

 

-今回のアプリの制作にあたって大変だったところを教えてください。

川島氏:様々なところが大変でした。そのうちのいくつかを挙げると、構内図の3次元化が大変で、自分を含めて4名で作りました。それでも細かいところまで全ての駅の構内図が作り込めたわけではありません。バスの走行ルートについては、オープンストリートマップを利用したナビゲーションシステムを利用しました。そのほか、足りない情報についてはいくつかこちらで補っているところがあります。
最適化はしたものの、想像以上に描画処理が重くなってしまいました。そして作るのも大変だったこともあり、そういう意味も込めまして「HEAVY 4D TOKYO」と名付けております。

 

-このアプリを使って案内に利用する以外にどのようなことをしてほしい、またはしたいと考えていますか。

川島氏:まずはこのwebアプリを交通事業者の方に使ってもらいたいです。また、列車やバスのたくさん見える所に行ってこのwebアプリを見ると楽しいと思います。そして、ぜひ「間違い探し」をしてほしいです。今回は個別にIDを表示して、表示のおかしいところを検証しやすくしています。表示がおかしいところやデータにはないバス・列車が走っているところを見つけたら、スクリーンショットでどんどん送ってほしいですね。これはデータの質の向上にもつながります。
表示が変なところは鉄道やバスに詳しい皆さんや地元の皆さんの方が見つけるのが得意だと思います。ですので、5月25日までの公開ではございますが、たくさんの人にwebアプリにアクセスいただき、表示がおかしいところをどんどん教えてほしいと思います。
また、これは事業者向けのメッセージですが、4次元地図を使った案内をデータの技術検証も含めてコラボレーションをしたいです。ぜひ各事業者の方、ご検討のほどよろしくお願いします。

 

「HEAVY 4D TOKYO」でみた荻窪駅周辺の様子(オギクボ開発プレスリリースより)
「HEAVY 4D TOKYO」でみた荻窪駅周辺の様子(オギクボ開発プレスリリースより)

 

今後、弊サイトでオギクボ開発・川島氏へのインタビューを順次公開予定

当サイトでは今回の質問の他にも川島氏のこれまでの歩みや4次元地図の哲学、そしてオープンデータに対する展望について、濃密なお話を伺わせていただきました。そちらに関しても後日別の記事で改めてじっくりご紹介したいと思います。(現在公開準備中)

また、東京公共交通オープンデータチャレンジ最優秀賞の「Tokyo Trains」を作った日向氏にもインタビューを行いまして、こちらのサイトでご紹介予定です。

ちなみに今回の「HEAVY 4D TOKYO」は
東京公共交通オープンデータ協議会からの結果発表

東京公共交通オープンデータチャレンジ

「東京公共交通オープンデータチャレンジ」は、東京の公共交通データのオープンデータ化の足がかりとして、多数の公共交通事業者の協力の下で開催したものです。このチャレンジは、JR東日本、東京メトロ、東京都交通局をはじめ、計22社局の鉄道、バス、航空事業者のデータが公開される、日本ではかつてない規模の公共交通分野のオープンデータコンテストとなりました。時刻表等の静的データだけでなく、在線情報やバスロ…


オギクボ開発プレスリリース

オギクボ開発株式会社 | WebGL 4次元地図「HEAVY 4D TOKYO」、東京公共交通オープンデータチャレンジにて準最優秀賞を受賞

しかし、東京を生活圏とし、毎日満員の電車やバスで「生活の場」と「仕事の場」の往復を繰り返す大多数の住民が、実は東京の交通システムの驚くべき全貌を目の当りにし、その威力を体感する機会は全くないといってよい。高度情報化の進展は交通情報配信の分野でも著しく、特にネット地図サイトはその利便性の高さから、既に世界中で日常的な存在になっている。これらのツールは、地図の拡大・縮小や視点の平行移動は自由に行…


が出ているので、こちらもぜひ参照していただければと思います。

(取材・注記以外の撮影・文=鳴海行人)

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